「住みかをつくる〜自然とつながる家づくりの学校」Vol.6「竹を編む」では、2日間かけて壁を塗る下地となる竹を編みます。Vol.1「竹の伐採・小舞竹」で伐採し小割した竹を縦横に交差させて、縄でしっかりと結び編み込んでいきます。本格的に冷え込んできた1月後半、両日とも大人と子ども総勢20名以上が集合し、作業スタートです!
お手伝いいただくのは前回同様、親子で営む左官職人の勝又さん親子。はじめに、勝又さんより竹の編み方のデモンストレーションや、使う竹の形状について説明していただきました。

竹は、柱や梁に差し込み支柱とする「力竹(間渡し竹)」と、力竹の間に並べる「小舞竹」の2種類が必要です。まず、それぞれ縦横に必要な長さを切り出します。

支柱となる「力竹」は両端が細くなるようにナタで削ります。一方、小舞竹は柱や梁につかないように少し短く切り出します。(短くする理由はのちほど)

力竹は3尺ピッチで建てられた柱間に3本、柱間を横方向につなぐ材「貫」の間に2本ずつ用意します。(力竹の本数は、建物の高さなどによって変わります。) 力竹を穴をあけた上下の構造材に差し込みます。この時、竹が長すぎてきつくならないように注意が必要です。

固定する時は竹の向きにも注意し、貫に対して竹の内面が接するようにします。

縦方向の竹が固定できたら、横方向の力竹を今度は裏から柱の穴に差し込みます。

「シュロ縄」というヤシの繊維などを混ぜ込んだ自然素材の縄を使って編んでいきます。まず力竹の上端に縄を堅結びしたら、1本目の小舞竹をつけ、真下から縄を引き抜いて斜めに締めます。次に力竹の部分を編む際は、頑丈にとまるよう斜めと横に縄を締めていきます。小舞竹の間隔はそれぞれ竹1本分(約2〜3cm)の間隔で編み進めます。

小舞竹は、柱などの構造材には接しないよう両端それぞれ5〜10mm程度の隙間を空けます。隙間をつくっておくことで横揺れに抵抗せずしなやかに動き、衝撃を吸収してくれます。また、縦の小舞竹も同様に隙間をあけます。これは土の重さで下がった際に、壁が膨れないようにするためです。

縦方向の真ん中の力竹を編んだら、左右の力竹を編んでいきます。

縦方向が編み終わったら、今度は横方向に力竹の部分を編んでいきます。


お昼は両日ともキッチンカー「ペイトー」さんのお弁当をいただきました!温かいスープが身体に沁みわたります。

午後の作業に入る前に、上棟を祝してお菓子を撒きました!お餅や手作りクッキーなどが撒かれ、子どもも大人も盛り上がりました。

その後、山田より小屋の造り方や伝統工法の家づくりについてオリエンテーションを行いました。小屋の構造から、伝統工法の家づくりと現在主流となっている在来工法の家づくりの違い、吸湿・蓄熱などに優れた土壁の特性など、自然素材を使った伝統的な家が環境や生態系、住む人々に与える影響などを説明しました。

参加者の皆さんから時折「へぇ~、知らなかった」「面白い!」というような声が上がっており、皆さん熱心に聞いている様子でした。こうした伝統的な家づくりについて、参加された皆さんからさらに多くの方に認識が広がっていけば幸いです。
作業再開。皆さん徐々に手慣れた手つきになってきました。


2日間かけて無事に竹を編み終わりました!寒い中、みなさんお疲れさまでした。

最後に、れなとさん、みきさんよりお汁粉が配られて心身ともに温まりました。
いよいよVol.7では、Vol.5で仕込んだ土を壁に塗る作業です。どんな仕上がりになるのか乞うご期待!