ビオフォルム日記

2015年7月9日

盛岡 地域資源を活かす施設づくりがはじまりました

岩手/盛岡の郊外にある山間の地に、地域の山や川、自然の資源を活かして、持続可能な場づくりのお手伝いをしています。この週末にまずは基本計画となる案の模型をもって、打合せをしてきました。
この自然豊かな森を背景に、どのような場ができるのか、今後鋭意計画をつめていきたいと思います。

今後引き続きレポートします。

山上からパノラマ IMG_1014


2015年5月17日

カミツレの里/八寿恵荘 リニューアルオープン

一昨年から計画をすすめてきた、長野県池田町にあるカミツレの里/八寿恵荘という宿泊施設のリニューアル計画。その改装の設計を担当させていただきました。昨年の11月末から改装工事が始まり、この4月末に竣工し、おかげさまで、このたび5月15日にオープンを迎えました。
カミツレ=カモミールという薬効がある植物、しかもオーガニックに育てたものから抽出された成分をふんだんに使った入浴剤やコスメを製造するカミツレ研究所。そこが運営する健康と癒しのお宿として、すでにその価値を理解していた方々からは人気のあったお宿でした。このたび、そのコンセプトをより一層掘り下げよう、というオーナー殿の強い思いを実現するべく、全体をリニューアルすることになったのです。
内外装は、できるだけ地産地消の無垢材、自然素材を活用し、健康に配慮するとともに、環境に対するインパクトを最小にすることにしました。特に床材は全面的に地元池田町の赤松を製材したものです。全面的に床暖房を採用し、素材感を体感してもらうべく裸足で歩いていただけるようにしました。キッチンや家具も含めて採用した樹種の名前は全てお部屋の名前となっています。ベッドルームも一部屋ご用意し、車いすの方でもご利用できるようになっています。
エネルギー面でも配慮し、高性能な断熱をし直すとともに、浴室、暖房に使われる熱源は重油ボイラーから地元の赤松のチップ素材を活用するオーストリア製のチップボイラーへと変更しました。
このお宿で提供される有機食材のお料理や布団、タオル類にいたるまで、すべてオーガニックという徹底ぶりです。

こうした取り組みが評価され、欧州を中心として認証が広まっている「BIOHOTEL」認証システムのアジア第一号の認証を授与されました。

八寿恵荘 http://yasuesou.com/concept/

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カモミールが咲き始めたエントランス周辺 外壁を杉材でお化粧直し

 

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レストラン:コモンキッチンを兼ね備える
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ラウンジ:畳と薪ストーブ カミツレ畑と森を一望

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大きな多目的ホールとデッキ
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オーストリア製 チップボイラー

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ビオホテル認証 http://biohotels.jp

2015年4月3日

藤野/森の家2 竣工しました

かねてより竣工見学会のご案内など差し上げていました「藤野/森の家2」が竣工しました。昨日は写真家の砺波周平さんに竣工写真を撮っていただきました。
このお住まいは、パッシブソーラーデザインや断熱性など建築の基本的性能を充分確保することとともに、太陽のエネルギーやその他環境がもつポテンシャルを存分に生かし、アンプラグドな自立できる仕掛けをいくつか搭載しました。こうした仕掛けは、いざという時、外部からのインフラ供給に頼らず、暮らしていけるレジリエントな住まいを実現します。

・そよルーフ(太陽熱集熱装置+太陽電池)
・太陽熱温水器
・独立型太陽電池
・薪ストーブ(地元の森林資源の活用)
・雨水利用(菜園、トイレ等)

また、これから庭には食べられる果樹を中心とした菜園を育てていくことになります。食料の自給、というテーマにも取り組みます。
また、建物も素材、職人等々、地元の資源でつくる「地産地消の家」です。
こうした、地域のあるいは建物の周りの環境の資源とポテンシャルと手をつなぎながら、小さな循環のなかでつくる住まい、というのが今後ますます必要になってくると考えます。 また当HPでも今後事例紹介していきます。(外観写真の後ろ側に建つのは「里山長屋」と「森の家」)

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2015年3月15日

現場報告3題

現場がいくつか着々と進行中です。

ひとつは、藤野/森の家2。工事もいよいよ最終段階にはいりました。左官屋さん、塗装屋さんが頑張っています。その後設備がついて、竣工となります。3月28日、竣工見学会です。

ふたつめは、都内/西荻窪にて改装/増築工事中の「食とコミュニティ」をテーマとしたスペース『Okatteにしおぎくぼ』です。杉を主体とした内外装に変更し、すっきりとした印象になります。
こちらは4月にお披露目予定。

みっつめは、長野/池田町で進行中の「カミツレの里」のお宿/八寿恵荘の改装現場です。自然素材と環境に配慮した仕掛けでしつらいを変更します。こちらは5月にリニューアルオープン。現場は急ピッチですすんでいます。

DSCN1931          藤野/森の家2
DSCN1900            西荻窪 『Okatteにしおぎ』
DSCN1884DSCN1880                長野県/池田町 『カミツレの里 八寿恵荘』

2015年2月28日

草屋根をつくる

今日は、西荻窪プロジェクト『Okatteにしおぎ』にて「草屋根」をつくるワークショップを行いました。まちに開かれた「食」をテーマにした住環境をつくるプロジェクトです。
新築部分の屋根に芝とハーブを植え、食べられる屋根にします。今日は建築士から庭師になりました。
草屋根は屋根の照り返しを防いだり、夏の遮熱効果など多様な役割を果たしてくれます。建築によって人工物で土地を覆ってしまった部分を屋根に復元する、という意味もあるかもしれませんね。 今回は「アクアソイル」という軽量土壌を袋詰めして、それを防水した屋根面に敷き詰め、そこに直に芝を貼っていきます。この材料は保水性能がよいため、植物が定着しやすいのだそうです。 所々に枠を設置して、腐葉土などをしきつめて、そこをハーブガーデンとしました。基盤土壌の袋詰めはまるでソーセージづくりと一緒。芝は定着をしっかりとさせるために、目地部には目地土をきちんとつめていきます。地味な作業ですが大事なプロセスのようです。夕刻、夕陽をあびて素敵な草屋根が完成しました。これから春になるにつれて、碧々とした屋根になるでしょう。

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FRP防水屋根を草屋根へ       講師の矢田さんからハーブの説明
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土壌材を敷き詰める                枠をセットして
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芝を敷いていきます
DSCN1757 DSCN1764            ハーブを植えていきます カモミール、いちご、チャイブ、ラベンダーなどなど
DSCN1768 DSCN1785               なかなか素敵な芝&ハーブガーデンが完成 たっぷり給水

2015年2月22日

赤羽の家が竣工しました

昨年から設計と工事をすすめていた赤羽の家がようやく竣工しました。 都会のいわゆる狭小地にたつ、床面積30坪強の1階RC+2階3階木造の三層構造の家です。1階の半分を駐車スペースとしました。 当方が設計させていただく住まいらしく、木構造をあらわしにできないか、といわゆる「燃えしろ設計」にて木構造を太くして、一部を室内にあらわしにしました。

狭小地故、屋根まで敷地目一杯で思うように十分庇類を出すことができません。一部窓には外ブラインドを設置して、目隠しと日射遮蔽および通風確保のしかけとしました。

近々に「実例集」のページでもご紹介たいと思います。

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2015年2月19日

住宅建築の温熱環境をあらためて考える

住宅の温熱環境の考え方について、基本にもどってあらためて整理をしています。
学生時代に読んだ30年近くも前の本ですが、必要なことはすべて書かれていることに驚いています。考え方の真髄はいつの時代にも普遍なものがありますね。あとは現代の技術をどうコンセプトの上にデザインしていくか、ということが大事なのだと思います。

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2015年2月13日

カミツレの里/八寿恵荘 改装工事進行中

長野/池田町の「カミツレの里/八寿恵荘」の改装工事が着々と進行中です。
ここは、カモミールを軸に自然素材、地産地消、環境配慮というテーマで健康と癒しの場をつくろうとしています。
地元の赤松を内装材に、また同じくチップにしたものをチップボイラーにて使用して暖房とカミツレ風呂の給湯に使用します。
すでに、オーストリア製のボイラーも設置されました。
また敷地に生えていた60年生の杉は次の役割をはたすべく、現在森林組合の土場で待機中です。どんな活用の仕方があるのか、これからじっくり考えます。
5月オープンを目指しています、乞うご期待です。

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2015年1月29日

葉山の保育園 上棟しました。

DSCN1082 杉の丸太柱に四方からとりつく松太鼓丸太梁

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神奈川県/葉山町の保育室の現場が上棟しました。
一昨年から計画し、一年半を経て道半ばまできました。
子供達の感性を育めるような空間を目指したい、そんな思いをオーナーの方と共有し、無垢の自然の素材を主体につくります。杉、桧、松の無垢材を構造に使い、やはり無垢の杉や漆喰などを内装に使用する予定です。
暖房はペレットストーブを設置予定です。温水も供給できるボイラー兼用タイプですので、床暖房を採用する予定です。その他、太陽熱温水器などできるだけ自然のエネルギーでまかなうことを計画しました。
今回の上棟の目玉は大黒柱に設置した杉の枝付き丸太です。子供達に、森に生えている樹木のちから、をできれば感じてもらいたい、ということで枝を残したまま大工さんには大変な加工をお願いしました。この柱には松の太鼓丸太梁がおおらかに、かつ豪快にとりつきます。
この杉は関係者一同で多摩の山に入り、製材所の方のご協力のもと、皆で選び伐ってもらったものです。それが一年を経て、現場にたどり着きました。山で70年、そしてここまで旅してきたこの杉はこれからまた数十年をこの建物ですごすことになります。
上棟の現場には開園したら通園する予定の子供達もおとずれ、目を輝かしていました(と思う、、、、)。

5月の竣工に向けて、関係者一同、これから頑張って行きます。どうぞお楽しみに。

DSCN6616  伐採前の杉(2014年1月)
DSCN1065 そして現場に。(2015年1月27日)
DSCN0626 墨付け/刻みを待つ松梁
上棟風景こどもたち 子供達も興味津々

 


2015年1月25日

2015年開始。今年も関係性のデザインを。

DSCN1051場のデザインイメージv2

遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
もう一月も下旬となりましたが、昨年から続く現場が引き続きいくつか進行中です。
今年も「住まい手×環境×地域=場づくり」をテーマに関係性のデザインをすすめていきます。