杉の丸太柱に四方からとりつく松太鼓丸太梁
神奈川県/葉山町の保育室の現場が上棟しました。
一昨年から計画し、一年半を経て道半ばまできました。
子供達の感性を育めるような空間を目指したい、そんな思いをオーナーの方と共有し、無垢の自然の素材を主体につくります。杉、桧、松の無垢材を構造に使い、やはり無垢の杉や漆喰などを内装に使用する予定です。
暖房はペレットストーブを設置予定です。温水も供給できるボイラー兼用タイプですので、床暖房を採用する予定です。その他、太陽熱温水器などできるだけ自然のエネルギーでまかなうことを計画しました。
今回の上棟の目玉は大黒柱に設置した杉の枝付き丸太です。子供達に、森に生えている樹木のちから、をできれば感じてもらいたい、ということで枝を残したまま大工さんには大変な加工をお願いしました。この柱には松の太鼓丸太梁がおおらかに、かつ豪快にとりつきます。
この杉は関係者一同で多摩の山に入り、製材所の方のご協力のもと、皆で選び伐ってもらったものです。それが一年を経て、現場にたどり着きました。山で70年、そしてここまで旅してきたこの杉はこれからまた数十年をこの建物ですごすことになります。
上棟の現場には開園したら通園する予定の子供達もおとずれ、目を輝かしていました(と思う、、、、)。
5月の竣工に向けて、関係者一同、これから頑張って行きます。どうぞお楽しみに。
伐採前の杉(2014年1月)
そして現場に。(2015年1月27日)
墨付け/刻みを待つ松梁
子供達も興味津々