2026年2月28日

【Report】「住みかをつくる〜自然とつながる家づくりの学校」vol7.「土を塗る」

「住みかをつくる〜自然とつながる家づくりの学校」Vol.7「土を塗る」では、いよいよ壁に土を塗っていきます。今回使う土は、昨年11月に開催したワークショップ「Vol.5 土を仕込む」で皆さんと一緒に練った土を使います。土は練ってからすぐに使えるわけではありません。季節にもよりますが、数か月〜半年ほど寝かせて発酵させ、ようやく使えるようになります。

雪を乗り越え徐々に暖かくなってきた2月半ば、晴天のワークショップ日和になりました。2日間かけての土塗り作業スタートです!

美しい竹小舞の佇まい

今回お手伝いいただくのは、前回同様、親子で営む左官職人の勝又さん親子に加え、勝又さんのお弟子さんでもある増田さんに土塗りの説明やデモンストレーションをしていただきました。

柱や梁の養生

いきなり土を塗るのではなく、まずは下準備として柱などが汚れないようにテープと紙で養生をします。今回の小屋は真壁という柱などの構造材を現しで仕上げとします。最後にきれいに仕上げるためにはこの養生が実はとても重要。ただ、この養生作業がなかなか難しく、覆いすぎても隙間が空きすぎてもいけません。「ちりじゃくり」という柱の溝部分まで慎重に養生していきます。

ちりじゃくり

養生と並行して、寝かせておいた土の練り直しをします。土に水を加えながら練って柔らかくすることで使いやすくしておきます。

フネという大きい容器に少量の土を移し、水を加えてひたすら練ります。

ある程度土が柔らかくなったら小さなバケツに移して室内に運びます。実際にやってみると、もたっとした土を練って運ぶ作業がなかなかの重労働。バケツ一杯でもかなりの重さです。男性陣を筆頭に、女性陣も参戦してみんなで頑張りました。

土の状態は昨年11月に仕込んだ時よりも全体的に柔らかくきめの細かい土になっていました。発酵による変化を感じることができ面白かったです。

いよいよ土を塗る準備が整いました。作業に入る前に増田さんにデモンストレーションをしていただきました。作業しやすいようにある程度まとまった土を「コテ板」というパレット状のものに乗せ、コテ板を壁に近づけてコテで押し付けるように土を壁につけます。この時、押し付ける土の量が多すぎても少なすぎてもきれいにいきません。思い切りと、壁にしっかり押し付ける力が必要です。

デモンストレーションを見ているとスイスイとあっという間に土がついていきました。軽々と塗っている様子なのでこれはできそうかも? いざ、皆さんで挑戦です。

実際にやってみると、適切な量の土をすくい壁に押し付けるのが難しい!少しでも少ないと穴ができてしまい、多くすくうとぼたっと落としてしまいます。また、土を押し伸ばす際のコテの角度も調整が難しく、少しでも立てるとざらざらとした仕上がりになってしまいます。なによりコテ板が想像以上に重たく、少量の土とはいえ持っている腕が辛かったです。(軽くやっているように見える職人さん、すごいです。)

裏からみた様子

小舞の隙間から膨らみでるくらい土をつけます。はみ出した土を裏からつぶすことで乾いた時に土が剥がれ落ちるのを防ぎます。

一日目、参加者の皆さんで一通り室内側の土を塗り終えました。みなさん徐々に慣れてきたようで、なんとか穴のない壁になりました。

最後は、勝又さん、増田さんにむらがないようきれいに仕上げていただきました。塗りたてのつやつやした表面が美しいです。この表情を見られるのもワークショップならではの醍醐味ですね。

1日目(内側)終了!

ワークショップ2日目は「裏返し」といい、裏側から同様に土を塗る作業をしていきます。裏表にしっかりと土を塗りつけ、土壁の完成です。

両面終了!

2日間かけて無事に土を塗り終えました!みなさん、お疲れさまでした。

これで横からの雨風を防げる住居になってきました。

小屋の完成までもう間もなくです。どんな姿になるのか、どうぞお楽しみに!