所在地 | 東京都北区 | |||
家族構成 | 夫婦+子供2人 | |||
竣工 | 2014年12月 | |||
規模 | 1階RC、2階/3階 木造 | |||
用途 | 専用住宅 | |||
延床面積 | 120.43㎡(36.35坪) | |||
その他 | 木造の準耐火建築物、燃え代設計による構造材あらわし、床暖房、外ブラインド設置による日射遮蔽 |
「ちっちゃい辻堂 久根下」に続く2期計画。パーマカルチャーのデザイン手法や考え方を下敷きに、人、生態系、地域社会との関係性をデザインし、有機的につながるエコロジカルな環境と、コミュニティを同時に実現する実験的プロジェクトです。
東京西部、武蔵御嶽神社の麓で15代続く神職、靱矢家の宿坊の新築。1階が食事処で、御師(おし)の宿坊らしく「神前の間」を備えています。2階は家族で利用できる定員4人の和洋室と定員2名の洋室と浴場からなります。多摩産材総ヒノキで仕上げました。
“地球と生き物に優しい”をテーマに、市民農園に併設されたカフェ・エコショップ。屋根架構に二種類の勾配を用いることで、連続した開口部や換気など意匠・構造・設備の連動を目指しました。設計から家具製作までを担い、一体感のある空間づくりとなりました。地域の材、瓦、煉瓦など建築も地産地消をテーマとしています。
世田谷区大蔵地区にて、「100年後も残る風景」をコンセプトとした長屋プロジェクトと、「世代に合わせて変化する風景」をコンセプトとした小屋プロジェクトが進行中ですが、今回は、小屋プロジェクトでの「マザーハウス」と「小屋」の2棟が竣工しました。
神奈川県藤沢市辻堂。“ゆるやかに集まってつくる土と繋がった暮らし”をコンセプトに、住民が適度な距離感を保ちつつ、互いの暮らしの気配を感じられることに配慮した4棟の戸建て賃貸住宅。菜園や土間、デッキなど農的暮らしを後押しする仕掛けを設えています。
宮城県柴田町、「坂元植林の家 」さんのモデルハウス。自社の山の木を手刻みで組み、土地の自然素材を用い、風や太陽を生かすパッシブデザイン、薪や太陽エネルギーの利活用等、伝統的構法と現代の環境技術を組み合わせた自立的な住まいです。※2023年ウッドデザイン賞 環境大臣賞受賞/2023年エコハウス大賞モデルハウス部門優秀賞受賞
岩手県/陸前高田で進めている、『ワタミオーガニックランド』。数年をかけ、農場と施設と循環型の仕組みを備えた場を作っていく計画の1期工事。農村地域で見られる、簡素なつくりながらも採光などの機能性が高い牛舎や鶏舎の建築形式をモチーフとしました。
築50年の住宅改修。屋根瓦を板金屋根に葺き替え、土壁を外し、基礎を補強。築年数の経った建物は、耐震改修と断熱化が安心して住まえるポイントです。古い材や、古い建具を綺麗にして再利用することも、新築には無いリフォームならではの面白さです。
築50年を超える住宅を改装、増築してシェア空間付き賃貸として整えました。レンタルキッチンを備え、まちに開かれ人々がつながる設計としました。元の住居の部材の再利用で場の記憶を留めつつ、リノベーションにより建物の価値を高め、生命力を増します。
家族用を中心に全20戸の公営賃貸住宅と、住民交流の場「コモンハウス」。構造、内外装材は全て神山町の木材、作り手も町の大工さん。地域木材を熱源とした熱エネルギーが地中埋設型の熱供給配管で施設内を循環します。2022年グッドデザイン賞。第24回JIA環境大賞受賞。
吹抜けを通して家族が互いを感じながら暮らせる大らかな間取りです。外部には大きな庇のある中間領域のテラスを設け、大きな戸を開けると居間と繋がり内外一体感が生まれます。内外仕上げは自然素材主体で、外壁は焼杉。太陽熱利用システム「そよ風」搭載。
背骨のように家の中央を通る廊下が家全体の風の通り道となるとともに、先の広い居間に導きます。平屋ならではの高い天井、南北の通風や風景を望む引込戸による大きな開口部、各所に設けた天窓からの自然光等、光や風が通うおおらかでのびやかな住まいです。
岩手県広田半島、海に大きく開きL字型のプランとすることで各部屋から海が展望でき、光と風がよく通ります。1Fに設けた内土間と外土間は、時にキッチン、釣りや海遊びの着替え、友人が集う場所など外部と内部、人とモノの流れの結節点の役割を果たします。
復興の象徴として蔵の並ぶかつての街並みの風景を再生し、地元の木材と作り手による地産地消の建築。瓦や杉板張りで伝統的な建物の風情を醸しつつ、トラス架構、天窓による室内環境制御など現代技術の活用と自然エネルギーの利用で次代へつなぐデザインです。
コーポラティブ形式の四戸のコレクティブハウス。伝統的な木組、土壁で構成し、様々な環境配慮型技術を取入れました。住まいの総合的な価値を構築し、環境とコミュニティという社会課題に対し、住環境からの解決をめざします。2016年JIA環境建築賞優秀賞。
「食」をテーマに地域コミュニティの核となる場づくりをめざし、1階は地域に開かれたシェアキッチン・コミュニティスペース、2階はシェアハウスへ改装しました。建材の地産地消や環境への配慮も大きなテーマとし、木材は東京の木、屋根は草屋根としました。
太陽光発電、太陽熱利用や雨水利用、天窓、菜園など、“エネルギー、食、水”を自給できる仕掛けを多く取り入れました。しっかりとした通風や南側の開口部からの太陽のダイレクトゲインを得る設計とし、自然のエネルギーによる省エネな暮らしになっています。
先祖代々続く農家さんの築50年の家の改修。耐震補強を施し、外観は屋根を低く削り現代的なフォルムにしました。土壁の外側に断熱を施し蓄熱性を引き出す断熱改修や、太陽熱集熱装置「そよ風」の採用、薪ストーブの設置で温熱環境の向上を実現しています。
自然素材と自然エネルギーを用いた健康と癒しの“BIOHOTEL”。内外装に自然素材を用い、床材は地元の赤松、裸足でもすごせるように低温の床暖房を採用しています。地元赤松をチップボイラー熱源として暖房と給湯を賄っています。2016年グッドデザイン賞。
子供達の感性を育むことを願い、内外装は杉/桧を主体とした自然素材、スタッフの方々と山に出向き選んだ木を大黒柱としました。南側に設けた大きな開口部からの日射、太陽熱温水器とペレットストーブ/ボイラー等、暖房、給湯とも自然の恵みを活用しました。
「エコロジー」「オーガニック」「ローカル」「自然エネルギー」「パーマカルチャー」をキーワードに、循環型の仕組みと技術を取り入れた環境配慮型施設。環境問題と解決方法に気づくことを目指す環境教育の場でもあります。2007年山梨県建築文化賞奨励賞。
菜園付き賃貸住宅「畑がついているエコアパート」 。東京の木や自然素材を、構造材や内外装材に使用した地産地消の賃貸施設です。隣人とのコミュニケーションを育む菜園が特徴。屋根面での太陽熱集熱や雨水利用など、環境に配慮した仕組みがつまっています。
4世帯のコーポラティブ形式によるロフトを備えたメゾネット形式の長屋住宅です。築80年の古い古民家を解体した材を移設し、組まれていた通りに住戸の中で再現、再利用しました。受け継がれてきた材料に新たな命を足し、次世代へつなぐことができました。
体験農園とデイケアセンター、ママカフェ、コモンハウスからなる複合施設「いるかビレッジ」。庭と菜園をパーマカルチャーガーデンとし、施設からの排水や雨水をバイオジオフィルター、池で循環させています。風景と住まいと庭がつながるデザインです。
「いるかビレッジ」内のデイケアサービスセンターです。暮らしの中でのリハビリ「ライフセラピー」を建築で下支えすることを目指しました。隣のママカフェおよび菜園と有機的につながりながら、ご年配、親、子供の三世代がつながる仕組みをつくっています。
地域の無垢材を使用し、伝統的な構法で竹小舞/土壁と漆喰の仕上げ。自然素材の断熱材や通風型の建具や天窓を用い、省エネや温熱環境を設計。庭は菜園とし、遮光を兼ねた植物棚、雨水のカスケード利用等、農ある暮らしと風景が一体となる工夫をしました。
木造で日本の伝統的な竹小舞土壁や瓦等を使用した住宅です。太陽熱利用、蓄熱、通風など様々なパッシブ技術の仕掛けを取りいれ、昔ながらの職人の技術と知恵と、現代の技術が響きあうお住まいです。内外装に自然素材を用い、健やかな住環境が得られています。
海を背景にL字型のプランとすることで、一日中太陽の光が当たり開口部からは海風がよく通ります。水揚げされた魚を捌き小商いもできるサブキッチン、外土間や水仕事ができる内土間、瓦屋根、漆喰塗装など、随所に海と共にある暮らしを営む工夫をしています。
環境の時代を見据え、環境建築としての住宅を意図しました。寒さ対策として南面は全面ガラス、日差しを蓄熱する土壁。ペチカやPSパネルなど輻射型暖房。夏の遮光、遮熱のため「外付けブラインド」、通風のため天窓や妻面上部からの排気を可能にしました。
里山の風景になじみ集落感のある風景を時間をかけて作る、七件が連なる住宅プロジェクト。プロポーションを低く保ち、勾配屋根を揃え、外装は杉板か漆喰に統一。全体の風情を揃えることで、建物が風景の一部になる良質な居住環境づくりを目指しました。
伝統構法の竹小舞土壁で作った平屋。住まい手と多摩の山や製材所まで赴き、杉、桧を構造材、内外装材に使用。田の字型の間取りで、無駄な空間がない合理的な配置です。土壁の蓄熱性を確保するため外壁側に断熱を施し、内外装は土と木で調湿性も期待できます。
国産材の多面的かつ量的な活用として注目されるCLT(直交積層材パネル)を、構造と内装に使用。パネルをそのまま内装材とすることで工事短縮となり、パネルの利点として音、温熱環境とも良好です。外装の意匠は伝統的な伊勢地方の住宅をモチーフとしました。
建主さんが自ら竹小舞を組み上げ、ワークショップで荒壁をつけ、その後も自らの手でコツコツと仕上げた土壁の家です。木材、竹小舞、土壁、木の繊維でできた断熱材などいずれ地球に還る素材を使いました。外観は、焼杉と漆喰で落ち着いた風情としました。
令和4年度第24回みやぎ木造住宅コンクール 優良賞 宮城県木材同友会 会長賞受賞
※ビオフォルム環境デザイン室にて基本設計を担当