







農的暮らしを楽しむために移住されたご夫婦の家です。地場の無垢材(杉/桧)をふんだんに使用し、伝統的な竹小舞/土壁と漆喰で仕上げました。土壁の外側には自然素材の断熱材を施し、土壁の蓄熱性能を発揮できるようにしています。
通風型の建具、天窓と欄間によって、夏は風が気持ちよくとおり、夜間に土壁が蓄冷してくれます。冬は太陽熱による土間蓄熱と土壁の蓄熱に期待します。
下屋の板金屋根で太陽熱集熱をする変則的な納まりになっています。
その他、暖房装置として、ペレットストーブを設置しています。
主屋根には群馬/藤岡の手焼きの瓦をのせています。土壁/左官の仕事ともに、手仕事の継承ができるようにしたいと考えています。
庭はおもに菜園としてしつらえ、植物棚にも食べられる植物を植えて、夏の遮光を兼ねた一石二鳥のしかけです。
屋根に降った雨水は地下タンクに貯め、手押しポンプで汲み上げるようにしています。水は多段的きれいなほうから使い、カスケード利用としています。
玄関からは土間方向と納戸へ下足のまま移動でき、食品庫を通じて台所までぐるぐる回れるプランになっています。また和室からも納戸経由で洗面脱衣室に行けるような多様な動線を確保しています。
所在地 | 神奈川県相模原市 |
家族構成 | 夫婦 |
竣工 | 2012年4月 |
規模 | 木造2階建て |
用途 | 住宅 |
延床面積 | 118.83m2(35.88坪) |
その他 | 土壁、太陽熱集熱システム「そよ風」、ペレットストーブ、ダイレクトゲインによる土間蓄熱、天窓による重力換気と照明負荷低減、雨水利用タンク |